資格について

お花をアレンジしてその空間をディスプレイ出来るのが「フラワーアレンジメント」。ここ数年で自然の良さが改めて注目されており、ガーデニングや山登りが流行しています。身近に自然を楽しむことが出来る存在の1つとして、お花にも改めて注目が集まっています。

普段生活している空間に一輪の花が飾られているだけでも、その空間の雰囲気は大きく変わるものです。女性に広く愛されているフラワーアレンジメントについて学ぶことで、身近な花々の魅力に気が付くことが出来、その愛らしい形や香りが持つ力を日常的に取り入れることが可能になります。そして、何気ない生活にお花を取り入れ、彩りを持たせることが出来るようになります。

また、日本には「華道」としてお花をたしなむ文化が背景にあります。女性のたしなみとして現在でも受け継がれているこの文化の背景には、日本で脈略と花の魅力・花が人に与える力について認められてきた経緯があるようです。フラワーアレンジメントはそれを現代版にアレンジし、生活の中に自然に取り入れている一つの文化です。

そのため、難しく考える必要もなく、決まった型があるわけでもありません。自分が好きなものを飾るというところが最も大切になります。しかし、使用する花の一つ一つにはそれぞれ異なった特徴があり、出来るだけ長く花を美しく維持させるためには、花の特性を知り、その扱い方に鍛錬する必要があります。

また、空間によっては使用することが望ましい花の種類や、使用を控える方が望ましい花の種類などがあります。例えば、病院に百合の花など香りの強い物を持って行ってはいけないことは暗黙のルールになります。このように、場に合わせて適切な花を選択する知識もフラワーアレンジメントには必要になります。

部屋の雰囲気を変えたい、来客の心を癒したい、自分の気持ちを穏やかにしたいなど色々な用途で作られるフラワーアレンジメント。自分や周りの大切な人のために作品作りを楽しむだけではなく、作品を販売したり、アレンジメントの方法について伝えるための教室を開いたりすることで多くの人にフラワーアレンジメントの魅力を伝えることも可能です。専門的な知識を学び、経験を積むことで将来的には仕事へと繋げることが出来る可能性も開かれています。

フラワーアレンジメントを仕事にしていきたいと考えている場合には、専門的な資格を取得することが推奨されます。今回ご紹介させていただくフラワーアレンジメントデザイナーもそのような資格の1つです。

フラワーアレンジメントを趣味として始めたい人にも、仕事にしたい人にもお勧めのこの資格は、フラワーアレンジメントに関する一定水準の知識や技術を持ち合わせており、実際にアレンジメントをする技術を有していることが証明される資格です。

受験資格は特に定められておらず、経験も不問となっているため、初心者でも気軽に挑戦することが出来ます。自分が作った作品を商品として提供する際には、専門的な資格を持っている人がアレンジメントを行っているという“信用”を与えることが大切になります。そのためにも資格を有していることが強みになるのです。

また、この資格を認定している日本デザインプランナー協会から、資格取得後に講師として活動することも認められています。つまり、この資格を習得することで自宅やカルチャースクールで教室を開き、自分の知識や技術を生徒に伝達するという形での働き方も可能になります。汎用性が高く、趣味や仕事の幅を広げたいと考えている人には是非お勧めしたい資格です。

受験資格

誰でも挑戦することが出来ます

試験内容

試験は筆記試験です。試験範囲は以下の通りです。
・フラワーアレンジの基礎、フラワーアレンジメントとは、花材の見分け方、用具の種類、花をケアする、花の取り合わせ、水あげとは
・アレンジのテクニック、花材の扱い方、花材の切り分け方、花材のため方、花留め、茎を曲げる、伸ばす、葉に動きを出す、形、色、バランス
・ブーケ、リース、コサージュ、グリーンのアレンジ、アレンジの応用、実もののアレンジ、ツルのアレンジ、植物以外でアレンジ、プリザードフラワー、ウェディング

合格率

平成26年度の受験者は4298人です。合格者数は1384人で、合格率32.2％でした。

試験日程

試験は在宅です。受験を希望する前の月までに、日本デザインプランナー協会のHPから申し込みを行ってください。所定の期日に問題用紙と回答用紙が送られてくるので、提出期限までに回答を行って回答用紙を提出することで受験となります。

試験会場

在宅受検です

試験費用

費用は1回1万円です

合格発表

合格発表は、受検した翌月の20日に自宅あてに発送されます

資格の主催団体・組織