建築模型技工士インストラクター認定試験
年齢制限無し 学歴不問 実務経験不問
資格について
建築模型とは、建築士などが実際の設計を視覚的に確認するための、小さなミニチュアを作る事を指します。建築模型技工士インストラクターはその技法を学び、それを建築模型が苦手な人にも指導できる知識や経験を有する、資格所有者のことです。模型といっても、正確性は非常にシビアで、実際の建造物にかなり近い構造で、一般的なミニチュアとは違って現実に近い単独の建造物再現性を必要とします。そのため、製図や図面の解読と、それに合わせた縮小などを総合的に自分で判断するためにあります。
スタディ模型を基礎とした、建築を依頼するオーナーと建築士との間で、様々な建築コンセプトや、仕様変更などの基準や参考にするための模型作りです。スタディ模型とは、美術学校や美術大学で受講する、基本的なスチレンペーパーをカットして作る模型で、建物全体の外観を作る上で非常に必要とされます。ここから、建築模型はさらに複雑な内装や家具までも、イメージに合わせて、建築コンセプトに合わせた設計、そして精密さを要求されます。建築模型はいわば、製図や図面を立体化する作業ということになります。建築模型技工士インストラクターは、単独での職業という意味では、外注による個人で受注し制作することを主体とします。あるいは、建築士が注文建築において、自分の建築デザインをクラアントに見せたり、あるいはプレゼンテーションでその技術を披露することになります。またこの建築模型技工士インストラクターは、趣味の意味でも基礎が出来上がるために、ミニチュア模型の腕を磨くことが出来るでしょう。
今は多くの企業でミニチュア模型は非常に需要が多い、特殊な技術者となっています。特に多くのマニア向けの模型やフィギュアなどは、民間の小さな工房で原型を作っており、それは”造形師”と呼ばれる事があります。建築模型技工士もやはり同様、外注で請負い、副業や本業として「作家」と呼ばれる存在も巷にはあるのです。また建築模型は建物本体だけ正確に作れれば良い、そういうわけにはいきません。樹木や時としてもっと精巧な本物のような「街」を再現する場合もあります。有名なものは、東京都六本木にある森タワーに存在する、東京全ての建造物を再現した大型ジオラマがあります。正確な画像を基にして、建築模型一つ一つに張り合わせ、非常にリアルで見事な建築模型群です。都市計画の為に作られたそうですが、これもまた多くの建築模型技工士などが、実際にCADを基に作った設計図に合わせ、一つごとに建築模型を作って出来上がってるのです。もちろんこれは建築家とデザイナー、都市計画に関する官公庁の協力と設計技師、建築模型士が協力した大型プロジェクトです。
建築模型は単体での販売単価も非常に高く、多くは1点ものなので、建築模型技工士インストラクターから指導された経験は、誰でも建築模型の知識や経験を得ることが出来るでしょう。単なる模型製作者の枠を超え、大型事業でも必要となる建築模型は、都市の未来像も立体的に見せることが出来るのです。これは非常に夢のある仕事で、やりがいも大きなものになるでしょう。模型好きや細かい作業、趣味を活かした技術や知識を更に高めたいなら、建築模型技工士インストラクターの資格を得ることは、これから自分で独立していくきっかけにはなり得ます。イベントやセミナー、あるいはまだスタートしたばかりの、若い建築士や設計技師に視覚的なコンセプトを与えるでしょう。
受験資格
無し
試験内容
スタディー模型・プレゼンテーション模型・検討模型、・説明模型・展示模型・体験模型・比較模型、原寸模型などの知識が問われます。
合格率
70%以上
試験日程
2月20日~25日
4月20日~25日
6月20日~25日
8月20日~25日
10月20日~25日
12月20日~25日
試験会場
在宅受験となります。協会のホームページから受験の申し込みを行うと問題用紙と回答用紙が送られてきます。
試験費用
10,000円(消費税込み)
合格発表
合否は翌月20日に通知が自宅に届きます。
資格の主催団体・組織
団体名 | 日本インストラクター協会 |
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住所 | 情報無し |
webサイト | https://www.jpinstructor.org/ |